アルアイン−名古屋 後半、アルアインに3点目を許し、悔しがる名古屋のストイコビッチ監督=アルアインで(共同)
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名古屋グランパスは11日(日本時間12日)、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ、アルアイン(UAE)戦を敵地で行い、1−3で敗れた。1次リーグを2位で終えたグランパスは12日、関西国際空港着の航空機で帰国。25日の決勝トーナメント1回戦で、水原(韓国)と対戦することが決まった。敵地で不利な条件となるが、過去に韓国チームに負けたことがないだけに、2位通過にもダメージはない。
空港に着いたストイコビッチ監督は疲れ切った表情で「最悪だった」と吐き捨てた。気温40度近い敵地で1−3の完敗。
「とても暑かったし、疲れた。結果も良くなかった。でも(悪条件は)言い訳にならない。もっといいパフォーマンスを見せてほしかった」と遠征前からの不機嫌は続いていた。過酷な日程に皮肉を込めて「素晴らしい旅が待っている」と表現したUAE遠征は、惨めな結果しか残らなかったが、楢崎、玉田ら主力を遠征から外して、J1とのバランスを取っていただけに、2位転落も覚悟の上。ストイコビッチ監督は「この試合は早く忘れる。最優先は甲府戦だし、ACLも次のラウンドに進むことが重要だった」とリセットした。
1位のホーム開催権は逃したが、グランパスは韓国勢との相性は抜群。過去の国際大会で、5勝1分けと1度も負けたことはなく、敵地では2戦2勝。2年前のACLで活躍した小川は「やりにくいというイメージはないですね」。アルアインに負けた悔しさはあったが、2位通過で不利な条件になったという感覚はなかった。
「故障者が早く戻ってくることを願っている。ケネディ、ダニルソン、闘莉王。金崎はもう少しかかるかもしれない」とストイコビッチ監督。多くは15日の甲府戦で復帰し、金崎も25日の水原戦には間に合う見通しで、ほぼベストメンバーで戦える。帰国したグランパスには疲労と落胆がにじんでいたが、約2週間後には、全く別のチームになって8強入りを目指す。 (木本邦彦)
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