中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

小笠原 10年ぶり1番点火 原監督、打線組み替えで喝!!

2011年5月13日 紙面から

巨人−横浜 1回裏1死三塁、坂本の二塁打で先制のホームを踏んだ小笠原(右)を迎える原監督=東京ドームで(千葉一成撮影)

写真

◆巨人2−1横浜

 必死だった。巨人が横浜相手に死に物狂いで連敗ストップ。日本ハム時代の2001年10月2日のロッテ戦以来、移籍後は初めて1番で起用された小笠原の二塁打を足掛かりに初回に2点を奪うと、中盤以降は小刻み継投。新守護神ロメロを今季初めて8回途中から投入する“明日なき戦い”で守りきり、ひとまず最下位を脱した。

 前日の試合後に原監督が珍しく名指しで批判したガッツの1番。試合前にスタメンがアナウンスされると、東京ドームのG党が大きくどよめいた。「最善策です。チームにとっても彼にとっても起爆剤というか、何かいいきっかけにしないといけない」。開幕23戦目で早くも“劇薬”を投与した原監督は顔を紅潮させて説明した。

 その新打線が初回に機能した。「10年ぶりの1番で新鮮な気持ち」というガッツが二塁打、激走で先制の得点。原監督の批判には「当たり前。ずっと我慢して使ってくれているわけだから。悔しさ? おっしゃるとおりです」。結果を出すことでしか恩返しはできない。15年目のベテランも必死だった。

 ただ、指揮官は厳しい表情を崩さない。「野球は9回だから。中押し、ダメ押しを取れないと。(打線は)内容のない三振、凡打が多い」。勝てたのは、初回の2点を守りきった投手陣のおかげ。打線に投じた劇薬の効果は、一瞬だけだった。1ケタ安打は10試合連続となった。

 5連勝中とはいえ、万年弱小の横浜を押し切るのも一苦労の“がけっぷち野球”では長丁場は乗り切れない。「1つぐらいの勝ちでニコニコしてるようなチーム状態じゃない」と原監督。相手の拙攻にも助けられて拾った1勝を良薬とするしかない。 (井上学)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ