2005-03-06
女彫師 小春 −その1−
暗黒 | |
ここ2、3日は晴天が続くようである。
雪も既に融けだしている。
なんやかんやでブログの更新がローペースになっている。ま、そんなことはどうでもいいのだけれど、今日は「彫師」の世界についてチョッピリ書くことになる。ええ、刺青の世界ですね。もっとも知ったかぶりに書けるほどの力量はないので悪しからず。下手なほどこの記事の長さもどうなるのか全く不明です(笑
とりあえず書き始める。半月ぐらい前に「小春」さんのスタジオへ訪問することは決めていたのだが、お互いに忙しい日時を避けていたこともあって、結局3月(土)に訪問させて頂くことになった。四年ぶりの再会ということになる。元々は富山県魚津市に本家となっているスタジオがあり、以前までそこで茶飲み話で行っていた時期があるのだが、最近は富山市内に新たなスタジオを設けていると言うことで、そちらの方に午後1時過ぎにお邪魔する事となった。
※上の下絵は七代目小春の作。
スタジオのロケーション富山市の国道41号線の格好の位置にある。高速道路を利用したとしても富山インターから数分でここまで来ることが出来るだろう。富山近代美術館の並びというのもいけているのではないかと思える。また小春一門にとって県内2店舗目にあたるという、いわば一門の前哨基地のような役割も果たしているようだ。入居している建物はお世辞にも綺麗とはいえない三階建ての小さなテナントビルでその二階のフロアーを全て借りているようだ。また1階には居酒屋が入居していてこう言ったらなんだが歌舞伎町界隈の雑居ビルみたいな風情を醸し出していた。とにかく私は道を挟んだむかいの駐車場に車を止め居酒屋の横にある薄暗い階段を上がっていった。狭い通路を突き当たり左に一門のスタジオがあった。入口の横には御覧のような看板が薄明かりの中でライトアップされていて「我慢会」という看板が目にはいる。確か以前までは魚津市に本拠を置いていたはずであった。ユーザー層を考えるとやはりこちら富山市内に前線基地を置いた方がいいのかも知れない。なお、「我慢会」はイベント・プロデュサー「入墨屋三吉」が主催する小春一門の外郭団体みたいなようなもので年に2、3回一般客を交えた交流イベントを行っている。ドアを開けるとまずは待合室風に応接セットが置いてあり左手がスタジオになっていた。機械彫りのモーター音がジージーッとかすかな音を立てていて、目の前に三ちゃんコト入墨屋三吉が立っていた。
「やぁ!三ちゃん」と私。
「よぉ!南無さん。ようやく心を入れ替えて背中に(墨)入れようと言う気になったんかいな?」と三吉。
「ふふふ、相変わらずキツイな。勘弁してくれよ。きょうは、なんだな、つまりのところルポルタージュだ」と私。
「なんだ?それ???」と三吉。
「ま、いいや、コーヒでものませろや」と私はスタジオ内に唯一ある長椅子に腰をかけた。
次の2005-03-07 - 南無の日記へ続く
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