5月13日のニュース
3号機汚染水流出 原因は移送作業(5月13日 5:20更新)
東京電力福島第一原子力発電所の3号機の取水口付近で、高濃度の汚染水が海に流出した問題は、汚染水の移送作業に伴って、地下の管から水があふれ出たことが原因と分かり、東京電力の対応が改めて問われています。
この問題は、11日、福島第一原発の3号機の取水口付近で、「ピット」と呼ばれる作業用の穴から高濃度の汚染水が海に流出していたもので、流出を止める工事が行われました。
東京電力によりますと、今月8日から10日にかけて、3号機のタービン建屋内の施設にたまった汚染水およそ1000トンを地下に移す作業を行いましたが、これに伴って水位が6センチ上がったため、地下で「ピット」につながる管からあふれ出たことが原因と分かりました。
これについて、東京電力は12日の記者会見で、「汚染水が漏れ出ないかの事前の検討が不十分だった」と、作業計画の不備を認めました。
ピットを巡っては、2号機でも先月、高濃度の汚染水が海に流出したため、水を止める工事が行われていて、東京電力は、2号機と3号機以外のピットについても、今月末をめどに、流出を未然に防ぐ工事を終えることにしています。
2号機に続いて高濃度の汚染水の流出が起きただけでなく、作業計画の不備が原因となったことで、東京電力の対応が改めて問われています。
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