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ドイツ緑の党、初の州首相 福島原発事故後、支持を拡大

2011年5月12日23時35分

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写真:独バーデン・ビュルテンベルク州シュツットガルトで12日、州首相就任にあたり宣誓する緑の党のウィンフリート・クレッチュマン氏=ロイター拡大独バーデン・ビュルテンベルク州シュツットガルトで12日、州首相就任にあたり宣誓する緑の党のウィンフリート・クレッチュマン氏=ロイター

 ドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州で12日、緑の党と社会民主党(SPD)の連立政権が成立し、緑の党のウィンフリート・クレッチュマン氏(62)が州首相に就任した。同党からの州首相選出は1980年の党創設以来初めて。

 福島第一原発事故を受け、原発政策が最大のテーマとなった3月の州議会選挙で、緑の党は得票を前回選挙から倍増させ、第2党へ躍進。第3党のSPDと連立を組んだ。同州ではこれまで半世紀以上にわたり、メルケル首相の政権与党・キリスト教民主同盟が政権を担ってきた。

 両党は連立合意文書で「バーデン・ビュルテンベルクを今後のエネルギー供給のモデル州にする」として、州内の古い原発2基の廃炉や2020年までの再生可能エネルギー中心の電力供給をうたった。また、「州民は新しい政治と新しい政治スタイルを選んだ」として、住民投票の積極的な導入などを盛り込んだ。

 公共放送ZDFの全国世論調査(6日)では、緑の党の州首相誕生に56%が賛成し、63%が新政権に期待していると答えた。(ベルリン=松井健)

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