震災後の海おんなのブログ

消防団に入っていた弟は日中他の団員とともに海に流れ着いた遺体を搬送する仕事していた。
数えきれない程だったので夕方までかかり、暗くなると危ないので明日にしようと家に帰って来た。
そこで父さんがキレたのである。
「家の仕事をしないで何やってんだ！」と。
何やってるも何も災害時の一番大変な(やりたがらない)仕事をしてたのはもちろん父さんもわかっていた。
「お前がいないせいで浜の道具壊されたじゃねーか」と。

後でわかった話だが、10日かけて作った道具が国道に上がっており、緊急車を通らせるために重機がそれをどかし、結果壊れたらしい。
家には私も母もいたので手伝えたはず。意味がわからない。
これも後で知ったのだが、重機の運転手に罵声を浴びせ続けていたらしい。

ここでおさらいですが、10日程度で作った道具はたかが知れている。(10年なら別だけど)
番屋も船も何もなく、もし始めるとしても１人あたり数千万単位のお金が必要。
自分も消防団の上の方まで務めたから弟のしている事は理解しているはず。

長くなるのでまた続きます。

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