2011-04-15 05:48:03
4日目
テーマ:震災
次の日になっても父さんの怒りは収まらず、同じことを繰り返した。私はそれでもいいと思い始めていた。まわりの人に頭がおかしいとわかってもらえるし、みんな同情してくれた。そんな時は
「悲鳴が聞こえても来ないでね。殺されるから」と冗談のように話した。
弟は、避難者用のトイレ(深い穴を掘る)作り、食料の調達、遺体の引き揚げをしていたが、消防団を一時休むことにした。母さんが毎日泣かされるのもつらかったろうし、相変わらず浜の道具を集めようとしている父さんが偶然通りかかった他の団員に手伝うよう言ったが拒否されたため、
「いつか殺してやっからな!」のもっと汚い言葉を言ったらしい。始まる見込みのない浜の手伝いよりも人命救助が先である。それすらもわからなくなったのだ。
そして私と母さん、弟は家の片付けを始めた。父さんは、自分のものかも分からない 浜の道具を集めにいっていたために日中は家におらず快適だった。
休憩している時は決まって父さんがどうにか逮捕、監禁される方法がないか考えてしまうのだった。
このころは、配給があり、おにぎりを1日二個食べれるようになっていた。
濡れた畳を外に出し、ガラスを踏まないように道にしいて道路を作ったり家の中の使えそうなものとダメなものを分別したりした。
自衛隊もチラホラ見かけたが私の地域は素通りだった。こんなに大変なのに、と、なんか腹がたったが、私が知らないだけで、もっとひどい所もあったのである。道路が寸断され、車で行けないので何時間も歩いて救助に向かっていたらしい。いちいち腹をたてていた私はバカだな、と思った。
それでも私達の所に来てくれたときは、私の家の近く(庭付近)で1人、少し離れたところで三人遺体が見つかった。
普段その上を歩いたりしていたのでビックリした。やはりプロなのだ。
ちなみに私の家の近くで上がったサシアミに絡まっていた女性は、ずっとずっと遠くに住んでいる人だった。
その間も父さんは油性マジックで落ちている誰のものか分からない浜の道具にせっせと名前を書いていた。
「悲鳴が聞こえても来ないでね。殺されるから」と冗談のように話した。
弟は、避難者用のトイレ(深い穴を掘る)作り、食料の調達、遺体の引き揚げをしていたが、消防団を一時休むことにした。母さんが毎日泣かされるのもつらかったろうし、相変わらず浜の道具を集めようとしている父さんが偶然通りかかった他の団員に手伝うよう言ったが拒否されたため、
「いつか殺してやっからな!」のもっと汚い言葉を言ったらしい。始まる見込みのない浜の手伝いよりも人命救助が先である。それすらもわからなくなったのだ。
そして私と母さん、弟は家の片付けを始めた。父さんは、自分のものかも分からない 浜の道具を集めにいっていたために日中は家におらず快適だった。
休憩している時は決まって父さんがどうにか逮捕、監禁される方法がないか考えてしまうのだった。
このころは、配給があり、おにぎりを1日二個食べれるようになっていた。
濡れた畳を外に出し、ガラスを踏まないように道にしいて道路を作ったり家の中の使えそうなものとダメなものを分別したりした。
自衛隊もチラホラ見かけたが私の地域は素通りだった。こんなに大変なのに、と、なんか腹がたったが、私が知らないだけで、もっとひどい所もあったのである。道路が寸断され、車で行けないので何時間も歩いて救助に向かっていたらしい。いちいち腹をたてていた私はバカだな、と思った。
それでも私達の所に来てくれたときは、私の家の近く(庭付近)で1人、少し離れたところで三人遺体が見つかった。
普段その上を歩いたりしていたのでビックリした。やはりプロなのだ。
ちなみに私の家の近くで上がったサシアミに絡まっていた女性は、ずっとずっと遠くに住んでいる人だった。
その間も父さんは油性マジックで落ちている誰のものか分からない浜の道具にせっせと名前を書いていた。