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2011-04-26 08:13:00

安置所めぐり

テーマ:震災
これを書くのが辛くてしばらく間が空いてしまいました。
でも本当のことを知ってほしいから書きます。

わかる限りの避難所をまわり、もう
他にはないというところまできてしまい、体も気持ちも疲れてしまった。親戚のおばさんに死体安置所を見てみたらどうか、と言われた。
それだけは絶対にしたくなかった。
死んだのを認めてしまうことになるから。でもそれくらいしかあとはできることはなかった。
高台しか残らず、そこに避難者がいるため、安置所はもっと遠く隣の町の小中学校、公民館などに4ヵ所だった。大体一つの場所に200体ほどあった。
縦長のビニールの袋に一体一体入れられており、真ん中のジッパーを開けて顔等を確認する方法だった。
死んだ人をじっくり、じっくり見たことがあるだろうか。専門の仕事の人以外はあまり見たことがないと思う。
私は吐くと思った。でも一体一体、紫色よりも灰色に近い遺体はあまり気持ち悪いと感じず、それよりも眉間にシワのよった苦しそうな顔を見るたび、死因はなんだったのか隣にある紙を見るのだった。ほとんどが溺死で短時間によるものというのが救いだった。
おじいちゃんの避難場所だった近くにある保育所の子供の遺体が並んでいた。平日なので普通に登所していたはず、あの時間であればお昼寝の時間だったはず。泣いてしまった。
子供は生きていかなければならない、大人に守られながら大きくなっていかなければ。
この時、津波が憎いと思った。小さなビニール袋の列を見ながらないた。
この場所にはいなかった。他の3ヵ所にも。
おじいちゃんはどこに行ったのか?

☆今日の私☆
娘が津波の話を聞くと吐くようになった。気持ちがいっぱいいっぱいなのだろう。
お医者さんにみてもらい、なるべく一緒にいる。一人でいるのは怖いから嫌なのだと泣く。かわいそう。こんな子供がたくさんいる。



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