事件【放射能漏れ】「戻れるのは正月か」 漏れる長期避難の覚悟2011.5.12 21:19

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【放射能漏れ】
「戻れるのは正月か」 漏れる長期避難の覚悟

2011.5.12 21:19
葛尾村の住民が一時帰宅で持ち出し、スクリーニングを受けるランドセル=12日午後、福島県川内村の村民体育センター

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葛尾村の住民が一時帰宅で持ち出し、スクリーニングを受けるランドセル=12日午後、福島県川内村の村民体育センター

 一時帰宅した住民たちは12日、位牌や写真などの思い出の品を持ち出す人たちがいる一方、夏用の服や下着、子どものプール道具を運ぶ人もいた。「戻れるのは正月かな」。住民が漏らしたのは長い避難生活への覚悟だった。

 住民らによると福島県葛尾村と川内村は断続的な霧雨だった。葛尾村の団体職員川島博幸さん(43)宅は、庭の地割れが被災直後より広がっていた。子供の道具を持ち出したが「2時間は短かった。2、3年は戻るのは厳しいかな」とつぶやいた。

 同県田村市に避難している葛尾村の吉田照治さん(73)は田畑に放した牛5頭に餌を与えた。痩せてあばらが浮いた状態で、処分するつもりだ。「牛がかわいそうだ。もう続けられない」と目尻をぬぐった。

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