居場所
テーマ:ブログその日は、曾おばあちゃんの家に泊まった。
おじいちゃんのお骨が心配だったから。
本当は私の家に連れて帰りたかったのだが、「実家があるのになぜ別のところに連れて行く」と余計な口を出す人がいたからだ。
早く朝になってほしかった。
なんとなく背中に違和感があり、気にしないでいたが、帯状疱疹だった。
弱いわけではないと分かっていたが、皆同じ状況なのに、私だけがなってしまったことを悔やんだ。
次の日に、もう預かれないと言われ、お寺にお願いすることにした。
お骨を持って帰ろうとすると、
「勝手に来て、勝手に泊まったんだがら、片付けでげ。それがこの家に泊まった者の宿命だ」
と曾おばあちゃんが言い放った。
それから2時間、台所、トイレ、居間、離れ、お風呂、玄関を掃除し、シーツやタオル、布巾を洗濯し、曾おばあちゃんの家を後にした。
もう行くのは嫌だった。
☆今日の私☆
学校が始まり、学生の必需品である、文房具類が足りない、と地方のニュースや新聞で見た。
支援物資や配給の中から探し、使っていると言っていた。
ここからは私の個人的な思い出です。
小学生の頃は、今のように物が豊富な時代では無かったのですが、それでも、キラキラした鉛筆や香り付き消しゴム、かわいいシールやメモ帳を使ったり、交換し合ったりするのが楽しかった。
配給や支援物資が行き渡る地域は、徐々に良くなっていくのかもしれないが、家もまわりの店も流され、家族もいなくなってしまった子供は、いつまで物資の中から、チビた鉛筆を探して使い続けるのか?
そう思うと悲しく寂しい。