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2011-05-07 21:23:29

居場所

テーマ:ブログ

その日は、曾おばあちゃんの家に泊まった。

おじいちゃんのお骨が心配だったから。

本当は私の家に連れて帰りたかったのだが、「実家があるのになぜ別のところに連れて行く」と余計な口を出す人がいたからだ。

早く朝になってほしかった。

なんとなく背中に違和感があり、気にしないでいたが、帯状疱疹だった。

弱いわけではないと分かっていたが、皆同じ状況なのに、私だけがなってしまったことを悔やんだ。

次の日に、もう預かれないと言われ、お寺にお願いすることにした。

お骨を持って帰ろうとすると、

「勝手に来て、勝手に泊まったんだがら、片付けでげ。それがこの家に泊まった者の宿命だ」

と曾おばあちゃんが言い放った。

それから2時間、台所、トイレ、居間、離れ、お風呂、玄関を掃除し、シーツやタオル、布巾を洗濯し、曾おばあちゃんの家を後にした。

もう行くのは嫌だった。


☆今日の私☆

学校が始まり、学生の必需品である、文房具類が足りない、と地方のニュースや新聞で見た。

支援物資や配給の中から探し、使っていると言っていた。

ここからは私の個人的な思い出です。

小学生の頃は、今のように物が豊富な時代では無かったのですが、それでも、キラキラした鉛筆や香り付き消しゴム、かわいいシールやメモ帳を使ったり、交換し合ったりするのが楽しかった。

配給や支援物資が行き渡る地域は、徐々に良くなっていくのかもしれないが、家もまわりの店も流され、家族もいなくなってしまった子供は、いつまで物資の中から、チビた鉛筆を探して使い続けるのか?

そう思うと悲しく寂しい。

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