ランタンが欲しい
テーマ:震災後の生活朝起きると見る光景です。
何件も目の前に家があったのに、今は土台だけ。
どんな夢を見ても一気に現実に戻されます。
知り合いのおばあちゃん(85)から電話があり、住んでいる仮設住宅へ。
その場所は、山の上にあり、お店はまわりに無く、歩いていくには坂がきつ過ぎる。
そこで、近くの避難所に支援物資をもらいに行ったところ、仮設に住んでいるくせに食べ物を持っていくんじゃねぇ、とその避難所のヌシのようなおじさんに怒られたらしい。
市役所の人が気の毒がって帰りに手で持てるだけ持たせてくれた。
そしたら、そのおじさんがわざわざ追いかけてきて取り返したらしい。
さらにおばあちゃんはその時、靴を盗まれてしまってスリッパで帰っている途中に。
ふんだりけったりです。
前のブログにも同じような事を書いていましたが、どこでも同じような事がおきてるんだなぁ、と思ってしまいました。
せめて帰るときの靴くらいくれてもいいのに・・・としょんぼりしていました。
自分の避難所に来たものは自分たちの物。よその人にはあげない。最近の避難所はそんな感じになっています。
良いのか悪いのかわからないけど、ほんとにどうしたらよいかわからない、どうしたらいいんだろう。
そのおばあちゃんは話したらすっきりしたのか、笑顔が戻り少しホッとしました。
今一番欲しいものは、①お金②仕事でした。これは震災の前でも後でも同じことだと思います。出稼ぎに不安を覚える人もいます。地元が復興するまで何年かかるのか。それまで働かないで過ごしていけるのか。地元に働き口が無い。でも地元にいたい。
私も時間があるときに、無意識に「この先どうしたら・・・」と考えてしまいます。
ちなみに③はランタンでした。時々(結構頻繁に)停電が起こります。昼間だと、「あれ、テレビがつかない。停電かな」と思うのですが、夜は怖い。すぐあの時の事を思い出してしまいます。
懐中電灯は電池が無くなり、お店からも電池が無くなり、結果、2・3日しか用を成さなかったという経験があるために、懐中電灯は最後の手段に取っておくようになりました。
できればソーラーランタンが欲しい。義援金で買おうと思います。
これはほとんど家の中のものを集めた山。大きいのはまた別の場所へ。この中から思い出の物、写真を探したいのです。・・・できないけど。
その分、復興が遅くなる。我慢するしかないのです。