2011年5月12日0時4分
神奈川県は11日、同県南足柄市内で採取した茶葉から、食品衛生法に基づく放射性セシウムの基準(1キロあたり500ベクレル)を超える570ベクレルが検出されたと発表した。県は、周辺の市町村を含む今年の県内産の「足柄茶」の茶葉の回収や、当面の間、出荷を自粛するなどの措置を南足柄市や農協に要請した。
県は「数回摂取しても健康に影響を与えることはない」(食品衛生課)とみているが、基準を超えたことが明らかになったため、要請に踏みきったという。
県環境農政局によると、茶葉のサンプルを採取したのは9日。1回目の検査で550ベクレルを検出し、別のサンプルで調べても570ベクレルだったという。
「足柄茶」の今年の新茶は6日に出荷が始まったばかり。同局などによると、すでに約2600キロを製品化し、半分ほどが販売されたという。農協を中心に回収を急ぐ方針。