福島第一原子力発電所の事故を受けて、韓国政府が今月から日本の食品を輸入する際の規制を強化した結果、韓国に入る日本食品の量が、先月に比べて70%以上急落したことが分かりました。
韓国政府は今月1日から、東京都や福島県など13の都県で生産された野菜や加工食品などを輸入する際には、放射性物質の量が基準値以下であるとする日本政府の証明書の提出を義務づけています。韓国の食品医薬品安全庁によりますと、日本から輸入する食品の量は、福島第一原発の事故のあとも、先月まではほとんど変化していませんでしたが、今月に入って、1日平均75トンと、先月に比べて74%減少したことが明らかになりました。食品医薬品安全庁では、日本食品の輸入に対する規制を強化した結果、手続きなどが複雑になったため、大幅な減少につながったものと見ています。これに加えて韓国では、福島第一原発で11日、新たに高濃度の汚染水が海に流出しているのが見つかった問題が大きく取り上げられており、日本の食品に対する一般の消費者の不安も広がっていることから、減少傾向は当面続くことになりそうです。