東日本大震災の被災地となった仙台市出身のオペラ歌手で女優、森公美子(51)が7日、東京・丸の内の帝国劇場でミュージカル「レ・ミゼラブル」(4月12日〜6月12日)の通しけいこに登場した。
その前に会見を行った森は「(仙台市)青葉区の実家に津波は来なかったですが、友達を亡くして…」と号泣。先月13日の公式ブログで地元に住む友人たちの無事を祈っていたが、震災の犠牲になっていたことを告白した。
ジャン・バルジャン役の山口祐一郎(54)は「大変な思いを耐えている被災地の方に、少しでも私たちの思いが届けば」と語り、休演日の5月2日に同所で出演者総出のチャリティーコンサートを行うと発表。コンサートの収益金全額と、本公演の一部を、日本赤十字社を通じ、寄付することも表明した。
涙に暮れる森は「本当にありがたい。みなさんの勇気が、私たちを元気づけてくれることに感謝したい。ぜひ見に来てください」と力を込めた。
同作で舞台デビューを飾る子役、加藤清史郎(9)も「僕も節水や節電をしています」と真剣な表情で語っていた。
(紙面から)