他人になりすまして実際は雇用・解雇されていない会社に解雇されたとする虚偽の書類を提出するなどして失業給付金をだまし取ったとして、府警は11日、大阪市都島区都島本通4、無職、宋昭夫被告(68)=詐欺罪などで公判中=ら5人を詐欺容疑などで逮捕したと発表した。
宋容疑者の逮捕容疑は、09年10~11月、知人男性になりすまし、不動産会社に解雇されたとする虚偽の書類をハローワーク淀川に提出、約16万円の給付金をだまし取った、などとしている。
失業給付金の金額算定の基準となる解雇直前6カ月分の給料だけが高額なことを不審に思った大阪労働局が調査し、府警に告発していた。府警捜査2課によると、宋容疑者らは同様の手口で少なくとも09年8月~10年11月に計約535万円をだまし取り、山分けして飲食代やパチンコ代に使っていたという。【渋江千春、松井聡】
毎日新聞 2011年5月12日 地方版