そしてゲームではゲーセンのテーブル筐体が盛んで、家庭用8ビット機に満足できなかった私はファミコンの改造や、 ゲーム基盤集めのため秋葉原のラジオ街に足繁く通う毎日でした。そこでこれらの要素をごった煮にして漫画にしたら、 世間を先取りする新しい作品が出来るんじゃないかと編集長にもちかけたところ、「孔雀を休んでいいからとっとと始め ろ。」とのお達しでした。
所がフタを開けてみると聞こえて来るのは、「ワケがわからん。」「横文字は嫌いだ。」「PCなんか触ったこともな い。」等々、ヤンジャンではエラク評判が悪く、連載一年を待たず「即刻、孔雀王を再開しろ。」との編集長の厳命が下 ってしまいました。
しかし私の狙いはさほど悪くなかったと見えて、連載終了半年後には内容が酷似したアニメとドラマが二本放映されま したが(いずれも某T谷プロで、私には何の告知ありませんでした)、いずれもワンクールすらもたず打ち切り。文句を 言う気にもなれませんでした。
その後の電脳モノや秋葉原の特殊進化の流れを見ると、「やっぱりな」的な感もありますが、萌えとアニメと格ゲー一色 となったその姿はかなりのガッカリ感もあります。若い皆さんにはゼヒ電線とチップと金属の香りにもフェチズムを感じ て頂きたいものです。(荻野真・2010/8/20)
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