森水人のネットワーク
私達の仕事は「森の蘇りプロデュース」。荒れた森の間伐を進めるとともに、間伐した木を、森の恵みとしてきちんと使う知恵、アイディアや技術を伝えています。写真のコードウッドハウスもそのひとつ。桧の細丸太で断熱性の高い壁を手作りしています。
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http://mori-net.jpn.org/
びりりっ。桧の皮が鳴る。 木の根元に
のこぎりで一周、 樹皮の厚みだけ切れ目を入れる。
切れ目に竹ベラを差し込み、 皮を浮かせたら、
その皮を両手で掴んで、びりり、びっ、びっ、びっ。
空に向かって、樹皮がむけていく。
赤茶色の樹皮の下から淡く黄味をおびた
白い木肌があらわれる。
つややかで、みずみずしい木肌。
その白い木肌を見せた時、木々は
とたんに能弁になる。確かに、何かを語り出すのだ。
森で耳をすませて、 森で木々を感じて、
あなたはどんなメッセージを 受けとるだろうか。
長い間、人の手が入らなかった要間伐林には
独特の静寂が流れている。
ぴりり、びっ、びっという皮むき間伐の音は、 長い静寂に風を通す音。
うす暗い森に白い木肌がまばゆく輝く。
そして、1年後。皮むき間伐した木は葉を落とし、梢と梢の間に
青い空が顔を出す。森は光を取り戻し、木々の足元には、
新しい生命が萌え出し、囁きあう。 この皮むき間伐では、
チェーンソーも重機も使わない。
だから女の人も子ども達も、誰もが森づくりの主役。
もし、国民一人が40本の間伐をすれば、日本の荒れた森は全て蘇る。
そして、皮むき間伐なら女性や小学生でも、その作業は3日で終わる。
自らの手で、森を蘇らせたい方は、どうぞ、森との交流会へ。
喧噪と隔絶された森の中で 木々との対話を楽しみに、富士宮へいらしてください。