1号機の核燃料、完全露出し溶融 圧力容器の底で冷却

2011年5月12日 10時11分 (2011年5月12日 14時03分 更新)

 燃料が完全に露出して溶け落ちているとみられる福島第1原発1号機(イメージ)

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 東京電力は12日、福島第1原発1号機で、原子炉圧力容器内の冷却水の水位が想定よりも低く、長さ約4メートルの燃料が完全に露出して、溶け落ちたとみられると発表した。どれくらいの燃料が溶けているかは不明。溶けた燃料は圧力容器の底を傷付け、そこから水や溶けた燃料が外側の格納容器に漏れた可能性もあるとしている。これまで圧力容器内の水位は通常時の燃料上端から約1・5〜1・7メートル下とみられていたが、水位計を調整して測った結果、5メートル以下と分かった。ただ圧力容器の表面温度は、上部から下部まで100〜120度と比較的低く、東電は「燃料は(水に漬かって)冷却できている」と強調している。東電はこれまで、炉心の損傷割合は55%と推定していた。関係者は燃料がすべて溶けた可能性も否定せず、損傷度合いが深刻であることは確実だ。

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