「大相撲技量審査場所4日目」(11日、両国国技館)
3日目の取組後に「遊びの場所」などと発言した大関把瑠都を、インターネットの「ツイッター」で、プロ野球・日本ハムのダルビッシュ有投手らが擁護した。放駒理事長(元大関魁傑)は取組前に把瑠都を呼び出し、厳重に注意したが、一般目線と協会内のとらえ方とで違いが出た。土俵では心機一転、安美錦を一気に寄り切り1敗を守った。横綱白鵬が4連勝とし、三役以上でただ一人、無敗をキープした。
◇ ◇
ほかのユーザーが把瑠都の発言を取り上げた報道を非難したのに反応して、ダルビッシュは「最悪ですね。。」(原文まま)とツイートした。さらに、格闘家の青木真也の「人の粗を探す風潮をひっくり返したい」という発言には「それ自分も思ってました(笑)」と同調した。
把瑠都はこの日、取組前に役員室に呼び出されて、放駒理事長(元大関魁傑)らから厳重注意を受けた。二所ノ関生活指導部長(元関脇金剛)によると、役員室で新聞各紙を突き付けられ真意を問われると「冗談でした」と漏らしたという。
八百長問題からの再出発を誓う協会の立場を考えれば、冗談でも見過ごせないのは仕方がない。「遊び」「無料のお客さん」という発言や、大関という立場を考慮した理事長は「言葉と行動には気をつけろ」二所ノ関部長からは「お前の一言で名古屋場所ができなくなるかもしれないんだぞ」としかられた。次回、同様の発言をした場合の出場停止も示唆された。
ただ、現役力士からは「記者の人に何も言わない方がよくなっちゃう」「冗談を書きますかねえ」という声も出た。豪栄道に敗れた一番も、安美錦に完勝したこの日も、どちらも気力に満ちあふれていた。協会の対応も理解できるが、口数少なく、「申し訳ない」とつぶやいて国技館を後にした把瑠都の姿は寂しげだった。
ダル怒りの反論「何で俺だけ…アホちゃう」/把瑠都吐き捨てた「遊びの場所みたい」/支度部屋でも…把瑠都、鳴門親方に怒られた/ダルビッシュ“正妻”鶴岡の離脱にガクッ!/把瑠都3度目厳重注意、ジャージー姿で外出
ソーシャルブックマーク・RSS・twitter・Facebook