細野豪志首相補佐官は2011年5月11日午後の政府・東電統合対策室が開いた合同記者会見で、翌12日に予定している福島第1原発を視察する際に、外国人の原子力専門家を同行させることを明らかにした。
細野補佐官は事故後始めて現地入りする。細野補佐官は、外国人の原子力専門家を同行させる理由について「(これまで)協力を頂いてきたので、さまざまな状況についてしっかり見てもらい、更なる協力を頂きたい」と述べた。
質疑応答でニコニコ動画の七尾記者が米国人の素性について問うと、細野補佐官は「プロフィールなどについては公開を考えていない」と明言を避けた。
この件に関する細野補佐官と七尾功記者とのやり取りは以下の通り。
七尾記者:
(会見の)冒頭、細野さんの発言で、明日の福島第一原発訪問の際、同行される方がいるという話だったが、同行される方のプロフィールと同行目的について詳細を教えて頂きたい。
細野補佐官:
米国の方ですので、プロフィールなどについては公開を考えていない。どういう方かということだが、今回米国側から様々な技術的な協力を頂いたわけだが、その中で終始日本側に協力を頂いた人。そういう意味では原子力の専門家ということ。
七尾記者:
一人か?
細野補佐官:
一人です。もちろん一人と言っても通訳がついたりするが、基本的には私と米国の方二人で行く。目的だが、私に関しては、原発の問題を補佐官としてやっており、電話やテレビ会見などを通じて頻繁に現地のみなさんと連絡をしているが、やはり直接(福島第1原子力)発電所に行くということが必要なのではないかと考えたから。米国の方の場合は、(これまで)協力を頂いてきたので、さまざまな状況についてしっかり見て頂いて、更なる協力を頂きたいと、そういう趣旨。
七尾記者:
協力とはいつ頃からその方に協力されていたのか?それは個人の協力なのか、アメリカ政府としての協力なのかという点と、最後に、これは朝日新聞で報道されていた件だが、原発の発生直後、米国側から要請され、官邸に一時駐在していたという米国スタッフがいたということだが、その方か?
細野補佐官:
まず、いつ頃からかということだが、正確な日程は存じ上げないが、日米の会議を立ち上げたのが3月22日で、その前にも何度か会っているので、それ以前から来ておられた方。あと、官邸にそういう部屋があったかどうかということだが、私が知る限りそういう事実はない。私も官邸のところに常駐している方とお会いしたことはないので、そういうことではないと思う。
(三好尚紀)
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