東京中日スポーツ 55周年企画
55周年イヤーの記念事業や紙面企画をご紹介します
トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事
【サッカー】遠藤 決勝T進出弾2011年5月12日 紙面から ◇ACL1次L最終戦サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は11日、1次リーグE組の最終戦を行い、G大阪は大阪・万博記念競技場で天津(中国)と対戦し、2−0で快勝した。G大阪は3勝1分け2敗の勝ち点10で、同組1位での通過が決定。24日の決勝トーナメント1回戦は、G組2位のC大阪との「大阪ダービー」に決まった。日本勢は出場4クラブすべてが、1次リーグを突破した。 31歳と19歳の間の“絆”が、G大阪の2ゴールを演出していた。 「まだ1点も取ってないだろ。だから(PKで)自信つけろ」 MF遠藤の鮮やかな22メートルFK弾でもぎとった1点のリード。そのまま終わろうとしていた後半ロスタイムの4分にPKのチャンスを得たが、キッカー役に決まっていた遠藤は、一回り後輩のMF宇佐美にそう言葉をかけ、役目を譲った。 「監督に怒られないッスか?」。思わぬ展開に宇佐美は一度は断る。 だが、遠藤は続けた。「いいから蹴れ」。終了間際の2点目は、宇佐美にとって今季公式戦初得点となった。「自分でも点を取りたい気持ちもあった」。19歳は胸をなで下ろした。 ただ遠藤にしてみれば、宇佐美の技術と才能がなかったら自らのFK弾もなかった。先制点を生んだFKの機会をもたらしたのは宇佐美が武器とするドリブルから。0−0のまま手詰まりしていた後半7分に途中出場。左サイドに入り流れを変えた宇佐美の勝負が相手のハンドを誘った。これでFKを得た。「焦りはなかったけど、どっかで点は取りたいなと」。遠藤は泰然と話した。 「誰もが点を求めていた中、ああいう場面で点を決められるのはすごい。選手としても人としても、すごいデッカイなと」と宇佐美。サッカーに年齢は関係ないと普段から言い切り、チーム一やんちゃな存在でもある19歳は大先輩にはあらためて尊敬の眼差しを向ける。そんな19歳に、31歳は「(PKを)譲ったと言うよりは、宇佐美が自分で行けばいいだけなんでね」とそっけなく笑う。 いずれにしてもこの2点で勝ち、自力で1位突破を決めた。アジアの頂点に立った2008年大会以降4年連続の1次リーグ突破。トーナメントでもこの2人が大きな存在感を示す。 (上條憲也) ◆ザック監督が視察 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が11日、豪雨の中で行われたACLのG大阪−天津戦を視察。アグレスティー・コーチ、U−22日本代表の関塚隆監督も同行。いずれも試合終了間際に競技場を引き揚げた。 PR情報
おすすめサイトads by adingo
|
|