中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


超人ダニ 甲府戦で自信取り戻す

2011年5月12日 紙面から

GK楢崎(左)の右手の先をわずかに越える技ありのヘディングシュートを決めるダニルソン(中)。右端はケネディ=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

写真

 11日(日本時間12日未明)にアラブ首長国連邦(UAE)で行われたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ最終戦のアルアイン(UAE)戦への参加を見送られたMFダニルソン(24)は、15日のJ1甲府戦(中銀ス)で、右足甲の骨折から昨年12月4日の広島戦(豊田ス)以来5カ月ぶりの公式戦復帰を狙う。

 三都主からのクロスに、ダニルソンが頭で合わせた。思ったところにヒットしなかったが、シュートはワンバウンドでGK楢崎の右手の先を抜け、ゴールへと吸い込まれた。楢崎も一緒に走り込んだFWケネディも驚く“技あり”シュートに苦笑いを浮かべた。

 5日から全体練習に合流し、順調な調整を続けている。公式戦への復帰時期については6日、ストイコビッチ監督が「甲府戦を考えている」と明言した。遠征を外れたメンバーとともに、トレーニングにも熱が入る。

 ダニルソンは昨年、W杯の中断明けの7月17日の大宮戦からレギュラーに定着、8月28日の京都戦後にはピクシー監督に「ダニルソンは2人分どころか2人半分」と言わしめる働きを見せた。しかし超人的な身体能力を誇るとはいえ、半年以上公式戦から遠ざかると慎重にならざるを得ない。「体力面はまだ100%回復していない。試合で必要な体力や技術が十分になったら胸を張って復帰したと言える」。まずは甲府戦のメンバー入りに照準を合わせる。

 日本以外のアジアの国に行ったことがないダニルソンは自身初の国際大会のACLを楽しみにしていた。UAE遠征に参加できなかったことは残念だが、チームはすでに決勝トーナメント進出を決めている。「1次リーグに出られなかったけど、次のステージでプレーするチャンスが残っている」と感謝している。

 「試合勘やリズムを取り戻すには時間がかかる。短い時間でも試合に出続ければ自信を取り戻せる」。甲府戦でプレーできれば、25日のACLのラウンド16に間に合うだけでなく、その後の決勝トーナメント、リーグ戦にもつながる。昨季、J1優勝の立役者となった頼もしい存在が、自信回復へ大きな第一歩を踏み出す。 (伊東朋子)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ