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【プロ野球】永井1−0完封 楽天連敗4でストップ2011年5月12日 紙面から ◆楽天1−0日本ハム
こん身のガッツポーズとともに、とびきりのスマイルがファンの大歓声に包まれた。地元初登場となった楽天の永井が106球を一人で投げ抜いて4安打完封。最速146キロの速球で最後まで押しまくり、チームの連敗を4で止めた。 「やりました。最後までドキドキしてたんですけど、何とか抑えられて良かった。Kスタは今年初めてだったので、かみしめて投げました」。完封勝利は昨年9月14日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来6度目。1−0の勝利は初めてで、「しびれましたぁ」と胸をなで下ろした。 課題は立ち上がりだった。これまでは制球難で先制点を許すことが多かったが、1回を3者凡退で切り抜けると、技巧派の永井とは別人のように剛球スタイルがスイッチオン。早いカウントから打ってくる日本ハム打線に対し、初球から際どいコースを突くなど強気の攻めに徹し、三塁を一度も踏ませなかった。 気合満点なのには大きな理由があった。間もなく父親になるからだ。昨年1月に結婚した真美夫人が第1子を宿しており、出産予定日は今月14日。余震などの不測の事態に備えて関西地方で出産準備を進めているため、現在は離れ離れだが、毎日連絡を取り合っているという。 「産まれてくるのは娘です。だいぶ大きいみたいですよ。僕も嫁も産まれた時は重かったからですかね」。お産の際に野球のボールやテニスボールなどを手で握っていると楽に出産できるとされ、これでウイニングボールを安産のお守りとして手渡すことができる。「産まれる前なので次も勝たないとね」。今度はわが子の無事な誕生を祝って、新米パパが奮“投”する。 (鶴田真也) PR情報
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