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計画的避難区域の子牛が競りに 飯舘村などの547頭

2011年5月9日 12時53分

 福島県家畜市場で開かれた定例の競り。計画的避難区域で飼育された子牛などが競りにかけられた=9日午前、福島県本宮市

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 福島県家畜市場(同県本宮市)で9日、月1回の定例の競りが開かれ、福島第1原発事故の影響による風評被害を恐れ、4月に出荷を自粛した同県飯舘村など計画的避難区域で飼育された子牛などが競りにかけられた。

 市場によると、9日は原発事故で市場の閉鎖を余儀なくされている双葉畜産農協(同県富岡町)から、原発の半径20〜30キロ圏内の55頭も追加され、4月に自粛した子牛47頭などと合わせ計547頭が競りにかけられる。

 いずれも移動前に放射性物質が付着していないかスクリーニング検査をし、基準値を大きく下回り、安全性は確保できているという。市場には多数の畜産関係者らが詰め掛けた。競りは10日も開かれ、2日間で計955頭が出される予定。

 JA全農福島畜産部の助川栄太郎次長は「生後210日前後と若い子牛も出ており、避難に伴い処分を進める畜産農家が急いで出したのかもしれない」と話している。

 福島県は、飯舘村など5市町村の計画的避難区域内で飼育中の肉牛や乳牛など約8600頭(4月末現在)について、早期の移動や処分を畜産農家に促している。

(共同)
 

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