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　石原軍団の俳優・渡哲也（６９）が１１日、都内で会見し、石原プロモーションの社長退任を発表した。３月２８日の同社株主総会で承認され、舘ひろし（６１）、神田正輝（６１）ら取締役を務めていた所属俳優も渡ともに退任し、会長である故石原裕次郎さんのまき子夫人（７８）以外の全取締役が退任。社長は空席とした新体制で再出発する形となった。

　渡は「（０９年７月の）石原裕次郎の二十三回忌を節目として社長を辞任し、まき子さんにお返しすることを前々から決めておりました」と説明。スポンサーとの調整などもあり、２年近くもズレ込んだがホッとした表情だった。ただ「映画を作れなかったのが本当に残念でした」と、裕次郎さんの思いを成し遂げられなかったことには悔やしさをにじませた。

　亡くなった裕次郎さんの後を受けて社長に就任したのは８７年１０月。今年で２４年目となり、裕次郎さんと同じ就任期間になることから「これ以上社長を続けてはいけない」という強い思いもあった。今後は、渡以下、所属俳優は同社で役者業に専念する。また、同社を長く支えた小林正彦専務（７５）も第一線から退くことも発表した。