判決
- author: kotakotaokota
- 2011年04月21日
京都朝鮮学校、徳島県教組両事件または京都朝鮮学校のみで起訴された4人への一審判決が京都地裁で言い渡され、全員求刑通りの量刑で4年の執行猶予という内容でした。
現時点では判決文要旨も明確ではなく、簡単に触れられている大手新聞記事でも「社会的に容認された範囲を逸脱」や「悪質」という表現があったという事のみ書かれている程度です。
本裁判に於いて起訴された4人は徹底して無罪を主張していましたので、求刑通りの判決という事になれば、筋として控訴が当然ですが、少なくとも中谷辰一郎氏の控訴は考えにくく、足並みの乱れや今後の負担を考慮すればこの判決を受け入れた方が良いかも知れません。
あえて控訴する価値を探すとすれば、この両事件、特に京都朝鮮学校事件は関西行動保守の象徴的活動として位置付けられている訳ですから、同時進行している民事裁判対策という意味で「徹底して闘う」姿勢を示す事に意味を見出すか、あるいは上級審による実刑判決言い渡しのリスクを覚悟の上で問題の長期化を図り、相手側の消耗を期待するか・・・・
ただ、この問題は4人が判決を受け入れたとしても、総連=京都朝鮮学校や支援する左翼集団が執行猶予に不満であれば、実刑を求める署名活動などを始める可能性も十分あり、加えて徳島県教組の民事提起や検察審議会への異議申し立てなどと連動してまだまだ予断を許すものではない事は確かだと思っています。
加えて被告の内の1名が保釈中にその抗議意図とは別に、部落解放同盟に対して脈絡も無しに差別用語を連発する事件を起こしており、「関西行動保守」を攻め立てる材料に不足はありません。
玉砕も厭わず死中に活を求めるような状況が継続している訳ですから、今後の舵取りは一層難しくなるでしょう。やはり以前のエントリーで指摘した総括と展望が必要な事に変わり有りません。
しかし、先ほど述べた解放同盟への差別発言事件や、先日の大阪に於ける反原発デモへの無意味なカウンターを見ていますと、相変わらず闘う意志と行動だけに依拠しているように見えて仕方ありませんし、他者からの批判を意識した「次のステップ」への移行という主張にも疑問符がついてしまいます。
今後判決要旨も徐々に明らかになってくると思われますので、また稿を改めてこの問題について考察していこうと考えております。
- kotakotaokota at 19:43
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