気象・地震

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東日本大震災:「昭和」の教訓 石碑を発見 岩手・大槌町

がれきの中から見つかった昭和三陸地震の津波の教訓を伝える石碑を見つめる大下敏彦さん=岩手県大槌町で2011年5月11日、山田奈緒撮影
がれきの中から見つかった昭和三陸地震の津波の教訓を伝える石碑を見つめる大下敏彦さん=岩手県大槌町で2011年5月11日、山田奈緒撮影

 11日、昭和三陸地震(1933年)の津波の教訓を伝える石碑が、岩手県大槌町の浪板地区で見つかった。震災後、連日捜し歩いていた同地区の漁師、大下敏彦さん(73)は「宝だ」と喜んだ。

 高さ2メートルほどの石碑は震災前にあった場所から150メートルほど流されていた。「地震があったら津波の用心せよ」「津波が来たら高い所へ逃げよ」「危険地帯に住居をするな」といった教訓が読み取れる。

 大下さんは「『おっきな石だぁ』ってだけで(震災前には)読んでない人もいるはずだ」と独力で捜していたが、がれき撤去をする自衛隊員らにも注意を呼びかけていた。石碑近くの自宅を流され、避難所で暮らすだけに「先人の教えを大切にするんだ」と笑顔になった。【山田奈緒】

毎日新聞 2011年5月12日 2時32分

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