焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」をめぐる集団食中毒事件で、富山県警や警視庁などの合同捜査本部は11日、肉の卸売業者「大和屋商店」(東京都板橋区)を業務上過失致死容疑で再度、家宅捜索し包丁やまな板など約70点を押収した。また同社幹部を立ち会わせた現場検証もし、肉の加工処理や運搬などの過程を確認。菌が付着する可能性がある場所から複数の検体を採取した。
合同捜査本部は、えびすの複数の店で一斉に食中毒が発生していることから、店舗納入前に菌が付着していた可能性が高いとみている。大和屋商店の仕入れ先だった埼玉県内2カ所の食肉市場の捜索も検討している。【大森治幸、山本太一、岩嶋悟】
毎日新聞 2011年5月11日 20時44分