知る×つながる=動きだす カナロコ 神奈川発コミュニティーサイト

ログイン

新規登録

  • お問い合わせ
  • たびたびある質問
  • サイトマップ

足柄茶から規制値上回る放射性物質検出、県が出荷自粛を要請/神奈川

2011年5月12日

 ソーシャルブックマーク  (ソーシャルブックマークとは)

文字サイズ:
 県は11日、南足柄市で採取した茶葉から食品衛生法の暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されたと発表した。県内の農水産物から規制値を上回る放射性物質が検出されたのは初めて。県は「数回摂取しても健康に影響を与えることはない」としている。
 
 南足柄市産を含む県内産の大半の茶は「足柄茶」として、かながわブランドにも選定されている。今春摘まれた新茶は今月6日から市場に流通しており、県は農協などに対し製品の自主回収と出荷自粛を要請、地元で対応している。茶畑のある他地域(16市町村)での検査も早急に進めている。

 県によると、南足柄市内の茶畑で9日に採取した生葉を県が国の協力を得て2回検査したところ、1キログラム当たり、それぞれ550、570ベクレルの放射性セシウムを検出。放射性ヨウ素は検出されなかった。4月上旬には、生産者から検査を求める声が県に届いていたという。

 神奈川県農協茶業センター(山北町)などによると、県内で今春収穫された「一番茶」のうち、約2600キログラムがすでに製品化され、今月6日に販売を開始。その半数ほどが、足柄茶の「新茶」や「特撰(とくせん)」といった銘柄で県内の農協などで店頭に並んだという。

 県は規制値を上回る放射性物質が検出されたことについて、「間違いなく(福島第1原発の)事故の影響。地域経済と県民の安心、安全を脅かす問題で非常に遺憾」とし、国や東京電力に対し補償を求めていく考えを示している。

◆足柄茶 山北町や秦野市などを中心に生産され、県内特産品の「かながわブランド」にも選ばれている。県の農林水産統計(2006年)によると、17市町村で266ヘクタールの栽培面積があり、生産農家は513戸。作付面積は、ここ数年増加傾向にある。

神奈川新聞の関連記事


神奈川新聞購読のお申し込み

神奈川新聞 1週間無料お試し

企画特集【PR】

  • 広告のご案内
  • 神奈川新聞の本のご購入とご紹介
  • Good Job
  • フォトサービス
  • カナロコ碁会所
  • 「おはようパズル」へ投稿
  • 神奈川新聞への情報提供と取材依頼
  • 「自由の声:への投稿
  • 会社概要
  • 採用情報
  • Happy News