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京商連News 第21号(2008年9月1日号)

コンビニ 24時間営業見直し6割に -24時間営業アンケート結果

行政の一律的規制には反対も

「24時間型社会」をともに考える国民的議論を

イメージ写真京都市は、6月17日の門川大作市長の記者会見で「コンビニエンスストアの深夜営業の見直しについて果敢に挑戦していきたい」と表明しました。この発言を受けて7月には朝日新聞でもコンビニエンスストアの24時間営業の見直しについて特集が組まれるなど注目を集めました。京商連は、この問題でのコンビニエンスストアオーナー・店主がどう考えているのか独自にアンケート調査を行ないました。その内容をお知らせいたします。(本文と写真は関係ありません)

オーナーの関心が高く

アンケート結果(グラフ)京商連が送ったアンケートは、全国FC加盟店協会の「深夜営業規制についての見解」を同封し、「24時間営業に行政が自粛を求めることについて 賛成・反対・どちらでもない の意見」「賛成・反対などの理由」「自店で行なっている温暖化対策」「FC本部への要望」を問うたものです。郵送翌日からさっそく回答がファックスで寄せられ、一週間で51通の回答(回答率6.6%)となりコンビニオーナーのこの問題に対する関心の高さを示しました。

回答結果は表のとおりです。24時間営業に行政が自粛を求めることに対しては「賛成」が「反対」を上回りました。しかし、その理由などのコメントを検討すると「24時間営業そのものを見直すことには賛成ですが、行政が一方的に規制を求めることには反対」などの意見が「反対」「どちらでもない」のうち9人あります。「24時間営業の見直し」そのものについては6割を超えるオーナーが求めていることが判明しました。

また、「自店で実行している地球温暖化対策・CO2排出規制」については8割以上のお店で「レジ袋・お箸が必要かどうかお客さんに聞いている」「節電、エアコンの温度設定を上げている」など何らかの努力を行なっていると回答されています。

営業時間決定はオーナーに

FC加盟店協会は「コンビニ深夜営業規制についての見解」に対しては多くのオーナーから「この見解のとおり」「すばらしい内容だ」と大きな共感を呼びました。「見解は『営業時間は事業経営者の経営権の重要な部分』であることを指摘し、加盟店に対して自らの意思と方針の確立を呼びかけるとともに、本部に対し『24時間、365日営業』という方針の『強制』を改めることを求めています。また、商品の配送・陳列、店舗の改装・清掃など、深夜営業方式の優位性と深夜の防犯の役割発揮も認めつつ、「17時間以下営業で可能なコンビニ店経営に『革新』していく各種の技術開発を探求することこそ、21世紀型のフランチャイズ本部・加盟店の協働の責務ではないでしょうか」と呼びかけています。

京商連はこのアンケートをもとに、「24時間型社会」について考える国民的議論をおこし、コンビニオーナーや夜間営業を行なっている他の業者や消費者・住民とともに「持続可能な社会」について考えていきます。ご意見をお待ちしています。

調査方法

2007年9月発行のNTTタウンページデータベースにコンビニエンス店として掲載されている京都府内の787事業所に対して7月28日にアンケート用紙・協力依頼文書・FC加盟店協会「コンビニ深夜営業規制についての見解」・京都府商工団体連合会パンフレットを同封して郵送し、8月4日までにファックスでの回答を求めた。

賛成意見

24時間営業をすることで深夜のお客様用に廃棄になる可能性の高い商品を棚に陳列するために仕入れなければなりません。深夜であってもコンビニにお弁当やおにぎり、サンドやパンがあって当たり前です。少ないお客のためにムダになる可能性の高い商品を仕入れることは食品を輸入に頼る日本では非常にもったいないことです。24時間営業をやめることでCO2の大幅削減につながります。

反対意見

行政が口出しすることではない。コンビニエンスストアを対象にしたことに反対。やるなら全業種を対象にするべき。全ての深夜営業を午前1時には閉店、営業用ネオン等も消す。

 

京ことば 2008年の夏

7月20日、北民商50周年企画で潮干狩りに行った。2人の息子、嫁と6人の孫とともに。8歳から15歳まで海辺で育ったので、爺亀の背中に孫亀乗せてと戯れ、童心に帰ったひと時だった。

夏の甲子園大会と原水禁大会、ともに平和を考える。「父親と反戦」。甲子園からプロ野球への夢断たれ、10代から原水禁大会に参加し始めた自分にとって、今夏は多くの希望をもらった。国連代表の原水禁大会への初参加、「長崎平和宣言」の内容に高揚した。「宣言」起草委員の方の話も良かった。

アフリカ沖の小さな島=カナリア諸島に「ヒロシマ・ナガサキ広場」があり、その広場の中に「日本国憲法9条の碑」があるとのこと。そして憲法を暮らしに活用せよと。北民商にも手帖をもって同じことを言っている役員がいることを力強く思いつつ、ジャーナリストの話を幹部学校で聞いた。そして盆休み突然の孫の入院に。この子たちの平和でくらしていける世へと願いつつ、母の13回忌で終わろうとしている。ジャーナリストの名は伊藤千尋氏。わが妻も“千尋”なり。 (北民商 弥吉 武)

攻めの経営! −民商経営対策

料飲マップで売りこめ! ー東山民商

「教育のつどい」でもパンフはよく読まれています
「教育のつどい」でもパンフはよく読まれています

祇園の料飲街も厳しい不況でスナック・バーなどの飲食店は激減、空きテナントが増え続け幽霊ビルの出現やひったくりの横行など治安も悪化しています。東山民商料飲部では「ただ指をくわえているだけではだめ。自分たちでできることから行動を起こそう。経営環境を改善しよう」と話し合い、08年4月には祇園町を流れる白川清掃、5月には祇園町の清掃に取り組んできました。

8月に開かれる「教育のつどい」にあわせて「待っててもお客は来ない。つどいの参加者に料飲マップを作成して渡したらどうか」と部会で話し合い、「自らの商売を守り発展させる取り組みだ。積極的に役員が中心になって取り組もう」「40店舗以上の参加を」「参加費用は5千円」と決めて祇園の全会員に声をかけることを確認しあいました。

「祇園ナイトマップ 人憩(ひとやすみ)」「取り組みを知らない会員を残したらアカン」と祇園南支部では三役も入って、崩れていた役員体制を確立。祇園料飲6支部で緊急に役員会を開催し、班長さんが会員さんを訪問して「料飲マップ」の趣旨を話して参加を募りました。「やってもアカンで」「5000円は高いのと違う?」などの消極的な意見もありましたが、逆に「何もせんかったらお客はこない」「私も参加するからどう?」と知り合いに積極的に声をかける会員さんも生まれました。苦労したのはお店の写真撮り。飲食店は5時半ごろ、スナックはお客さんが来る前の8時前など条件が揃わず、役員さんは締め切り前三日間走り回って写真を集めました。

そうした苦労の末、お盆前には43店舗の参加する「祇園ナイトマップ 人憩(ひとやすみ)」が完成しました。5000部を作成、「教育のつどい」参加者向けに1500部を資料に入れて配布していただきました。今後、10月の地方自治全国研究集会など、様々な全国集会参加者にお渡しします。

積極的に仕事増やそう! 部会重ねてHP立ち上げ −亀岡民商

Webkameoka元気横丁ホームページ

商工新聞で「経営対策」学習中です「深刻な不況の中、経営を何とか伸ばしたい」と亀岡民商では経営対策部会で話し合いを積み重ね、会員の商売を発信するホームページを立ち上げました。

今年の1月15日に第1回の経営対策部会を開き、経営対策に関心を寄せる会員さんに集まってもらいました。インターネットに堪能な若い業者にも協力をしてもらえることになり、「まずパソコンやインターネットに対してどんな関心があるのかアンケートをとろう」と決めました。アンケートは「パソコンには興味がない」「インターネット?知らん」「関係ない」などの反応で苦労しましたが、35人から集めました。そのうち23人からは「取り組みに参加したい」との積極的な返事をもらえました。

4月7日の部会ではホームページのサンプル作成を決めました。5月28日までに5回の部会を開き、話し合いをすすめましたが、「ウチの売りは“お墓のリフォームやってます”にしたいねん」「お墓のリフォームって何?」など、毎回の部会はお互いの経営紹介などで大いに盛り上がりました。

現在5件をサンプルとして公開中です。民商ではこのサンプルをもとにさらに会員さんの商売発信をすすめていく予定です。

パソコン苦手な人も参加して! HP作成の中心メンバー後藤氏のコメント

世間が不況といわれてかなりたちますが、ただ「お客が来ない。物が売れない」と嘆くばかりでなく、積極的に仕事を増やすための方策も思案すべきものだと考えます。
これは不況を作り出している政治を変えていくことと連理だと感じています。政治を変えても自分が変わらなければ仕事は衰退するだけなのではないでしょうか?確かにパソコンが出来ない、持っていないという人もいるでしょう。そういう人たちにも積極的に取り組んでいただくために今回の企画に参加させていただきました。

kameoka元気横丁ホームページ http://kameoka.yokochou.com/

第10回記念全国業者青年交流会

2年に一度開催される全国交流会には、全国の同業者・異業種の業者青年との出会いがいっぱい。前回は製品展示をはじめ、分科会ではIT活用など10テーマに分かれて交流しました。交流の広場では、参加者一人ひとりが商売・経営の夢や工夫、悩みなど熱い思いを仲間と語り合い、その後のつながりへと活かしています。

今年は第10回目の記念交流会。是非あなたの参加を待っています。

日時:2008年9月14日(日)午後1:00〜15日(月/祝)〜午後2:00
場所:滋賀県大津市
会場:琵琶湖グランドホテル
滋賀県大津市雄琴6−5−1 TEL 077-579-2111

お申し込みは各民商青年部まで

京都の参加方法

京都駅に集合 午前11時50分
JR湖西線でおごと温泉駅まで。普通で5つ目の駅です。20分。
※駅からは徒歩15分・タクシー3分。送迎バスもあります。

 

行事案内

〈日程〉