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【法廷から】アレフ信者の元妻殺害、届かなかった娘への思い
2011.5.10 22:54
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弁護人「大腸がんは完治しているのに、犯行に及んだのはなぜか」
被告「高血圧や肝臓肥大などもあって、せいぜい(余命は)10年だと。元妻の命を絶てば、娘たちも目が覚めると思った」
弁護人「母親を殺害しても娘が教団を出ない可能性は考えなかったのか」
被告「今でもそういう考えはない。2人は小学生のときから教団に洗脳されている。何とか救出しなければかわいそうです」
西村被告は昨年10月に福岡市の自宅を引き払い、包丁を携えて上京。ただ、その後、三女を通じて11月30日に長女、次女と食事会をすることになった。
弁護人「食事会で2人を説得する選択肢も残っていたのか」
被告「はい。長女さえ説得できれば何とかなると」
弁護人「なぜ11月30日を待たず、(同24日に)犯行に及んだのか」
被告「食事会に元妻が出ることになって、説得は難しいと」
長女と次女は今も、母と住んでいた八潮市内の教団施設にいる。被告人質問に先駆け行われた証人尋問で、2人はいずれも教団からの脱会の意向を否定した。彼女たちの母親を殺害するという手段では、父としての思いを2人に伝えることはできなかった。11日は論告求刑が行われる。(門倉千賀子)
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