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【法廷から】アレフ信者の元妻殺害、届かなかった娘への思い
2011.5.10 22:54
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平成22年11月、オウム真理教主流派「アレフ」信者の元妻=当時(63)=を刺殺したとして、殺人などの罪に問われた住所不定、無職、西村三郎被告(71)。10日にさいたま地裁で行われた被告人質問では「娘を教団から取り戻すため殺害した」と強調、元妻の死を悼む言葉はなかった。
弁護人「亡くなった元妻について思うことは」
被告「複雑な思いです。5人の子供をもうけた仲。今思えば、宗教さえやめてくれたら、元妻も幸せな老後を送れた」
弁護人「かわいそうなことをしたという気持ちは」
被告「宗教さえなければ、孫に囲まれて幸せに過ごしていただろうに、かわいそうな女だと思う」
西村被告は昭和49年に元妻と結婚。福岡市内で食品販売会社を経営しながら、2男3女と幸せな生活を送っていた。しかし、元妻がオウム真理教にのめり込んでいった昭和62年ごろにその生活は一転。平成元年3月、元妻は5人の子供たちを連れ教団施設に入った。
西村被告は、子供たちを連れ戻そうと試みたが、長女と次女は母親とともに教団施設での生活を続けた。平成16年に離婚したが、娘たちとの生活を奪った元妻への憎しみは、西村被告が大腸がんを患い死を予感したことをきっかけに、殺害という形で噴出する。
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