営利目的で大量の覚醒剤を所持したとして覚せい剤取締法違反などの罪に問われた福岡市南区桧原5、指定暴力団道仁会系元組員、吉富博和被告(41)に対し、地裁小倉支部は10日、懲役6年(求刑・懲役8年)を言い渡した。大泉一夫裁判長は「組織的な違法薬物の密売行為の一環で、被告の役割は軽視できない」と述べた。
判決などによると、吉富被告は他人名義で借りた同市博多区内のマンションで、東京都内から宅配便で送られてきた違法薬物を10回以上受領。09年9月、同室内で覚醒剤230グラム、大麻650グラム、合成麻薬(MDMA)640錠(計約2700万円相当)を所持するなどした。
〔北九州版〕
毎日新聞 2011年5月11日 地方版