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LAS小説超短編 あすからセンチメンタル
※AEOEのアスカ一人称LAS短編です。
※使徒との戦いが終わり、アスカは明日一人でドイツへと帰る設定になっています。



使徒との戦いが終わった後、アタシは自分の部屋で荷物をまとめていた。

アタシは明日の飛行機でドイツへと帰る。

全てが終わった今、日本のネルフ本部に居る必要が無くなったから。

アタシは一人でドイツで新しく生活を始める決意をしたのだ。

本当の意味で強くなるために。

でも、アンタはどう思うでしょうね。

出発する前から寂しさに押しつぶされて、くじけそうになっているアタシを見たら。

泣いてばかりじゃダメだって、優しく慰めてくれるかな。

本当に、アンタに頼ってばかりだったわね。

アタシってば、素直に甘える事が出来ないから周りとぶつかってばかりだった。

「アスカらしいよ」って困った顔で笑うかしら。

でも、アンタにそう言われると傷つくんだけど。



アタシは明日から、ひとりぼっち。

アンタが側に居ないと考えるだけで、こんなにも寂しいなんて。

ねえシンジ、夢の中で良いから、アンタに会いたいよ。

お願い、アタシの事を忘れないで、たまにで良いから、アタシの事を思い出してよ。



アタシにとって一番大切な人はママ。

でも、その次に大切なのは……シンジ、アンタだって言ってしまったけど。

そんなふうに押し付けられたのはアンタにとって、もしかして迷惑だった?



アタシは明日から、ひとりぼっち。

弱さをさらけ出せないアタシは泣きたい時も嘘の笑顔で塗り固めていた。

また周りのみんなの事を嫌いになってしまいそう。

お願いシンジ、アタシに一歩を踏み出す勇気をくれないかな。



アタシは何度もシンジの名前をつぶやく。

本当はシンジと離れてしまうなんて嫌よ。

でも側にいると、シンジに頼りすぎてしまうから。

お願いシンジ、遠くからで良いから、アタシの事を守って。



こうして窓からシンジと一緒に眺めた星空を見上げると、心が落ち着いて来る気がする。

シンジもアタシの事を思い出す時、きっと同じ空を見てくれると思うから。
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