両陛下 相馬市の避難所を訪問
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両陛下 相馬市の避難所を訪問

5月11日 18時17分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

天皇皇后両陛下は、東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県を訪れ、相馬市で避難生活を送る人たちを励まされました。

両陛下は、11日午前、自衛隊の航空機とヘリコプターを乗り継いで福島市に入り、避難所を訪れたのに続いて、津波で大きな被害が出た相馬市に足を運ばれました。そして、140人余りの住民が犠牲となった原釜地区と尾浜地区の避難所になっている小学校を訪ねられました。天皇陛下は、長引く避難生活で疲れの見える住民たちに「お体は大丈夫ですか。元気でいてくださいね」と声をかけ、体調を気遣われていました。また、皇后さまは、6歳の娘を連れて津波から逃れた母親に「よくお子様を守って逃げられましたね。しっかり抱いて逃げたんですね。ありがとうございます」と話しかけられました。天皇陛下は、最後に全員に向かって「どうぞ皆さんお元気で。どうぞお元気で」と何度も励ましのことばをかけられていました。続いて、両陛下は、警察や消防、それに自衛隊など、災害の復旧活動に当たっている人たちをねぎらったあと、壊滅的な被害を受けた海沿いの地域を視察されました。ここでは住宅が土台だけを残して流されていたり、がれきの山が残っていたりしていて、両陛下は、雨が降るなか、多くの人が亡くなった住宅地の跡に向かって静かに頭を下げ、犠牲となった人たちを悼まれていました。両陛下は、11日夜、自衛隊機で東京に戻られます。