動物愛護団体ARK-ANGELS 代表ブログ「ずばり一言!」

一時帰宅

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一時帰宅が始まった。

川内村92人、一時帰宅 警戒区域初、滞在は2時間
産経新聞 5月10日(火)15時26分配信
 東京電力福島第1原子力発電所から半径20キロ圏内で、立ち入りが禁止されている「警戒区域」内に自宅がある住民の一時帰宅が10日、始まった。この日は福島県川内村の54世帯92人が帰宅。同区域に指定された9市町村で初の一時帰宅となった。滞在時間は約2時間で、持ち出し品は縦横約70センチのポリ袋1枚に入る分量に限定。原則、1世帯1人だが、多くが2人での参加を申請、認められた。

 同村は一部が原発から20キロ圏内で、現在約3千人が同県郡山市や県外などに避難している。9日の放射線量測定では、高い地点で毎時6マイクロシーベルトだった。住民らは10日早朝、避難先をマイクロバスや自家用車で出発。午前9時ごろ村民体育センターに順次到着した。「警戒区域は危険であり、自己責任で立ち入る」などと書かれた同意書に署名。その後、国や村側から概要説明などを受けた。

 住民らは防護服を着用し、5台のバスに分かれて自宅に向かった。持ち帰り品を袋に詰め、中継センターに戻って放射線汚染の度合いを調べる「スクリーニング」を受ける。家庭で飼っている犬や猫は後日、環境省や福島県が運び出す。

 一時帰宅は今後、葛尾村で12日、田村市で13日以降など、ほかの対象8市町村でも順次実施される見通し。

収束に向かうはずの原発事故の流れ・・・・。
警戒区域の発令などや自分の家に帰るのにも許可が入り、自己責任で入る等の制約がある一時帰宅。
理不尽な政策だ。
事故の損害補償や賠償責任の不明確さも露呈し、住民への償いの程度は今だ、確定すらしていない。
不安が募るのも当然だ。
漁業、農業、畜産業も壊滅状態だが、その損害補てんの提示すら、無い。
東電は損害補償をしたら会社が潰れるから、何とかしてほしいと政府へ訴えた。
きっと、何とかするのでしょうね。政府は。
東電を潰すことはしませんよ、国は。
潰れたら困るのは国ですから。
損害賠償は全て国がしないといけなくなりますからね。

事故を起こした東電は、国が株を取得して国営化される動きが出始めているが、被害に遭った国民に対しては、そのような救済案は出てこない。

自分の家に戻るのに許可が入り、たった2時間の帰宅。
防護服を着た方で、腰を曲げていたお年寄りがいた。
悲しい光景だった。
自分の家族のペットも連れて帰れない。

家庭で飼っている犬や猫は後日、環境省や福島県が運び出す。
とあったので、すぐに福島県災害対策本部へ確認した。
私「angelsの林です。記事は本当ですか?」
担当者「はい、その予定です」
「保護した後は、保護施設はあるのですか?」
「施設を用意する予定です」
「と言う事は、今は無いということですね」
「はい、予定です。場所は確保はしています」
「その施設には何頭くらい、保護できるのですか?」
「約100頭ほどです」
「たった100頭?」
「圏内には登録している犬だけで5800頭、いるのですよ」
「・・・、いっぱいになれば、また他の場所を確保して増築する、予定です」
・・・数秒の沈黙・・・
「そうですか。頑張ってください」
「それと今回、環境省と福島県のみで保護をされるのですね」
「はい、そうです」
「民間の団体やボランティアの協力は必要ないのですか」
「はい、今のところ、行政だけでやります」
「そうですか。私たちはいつでも協力できるように態勢は整えていますので、いつでもお声を掛けてください」
「有難うございます。ボランティア団体に要請できる方針が決まれば、よろしくお願いします」
「民間団体に要請する許可がおりていないのですよ」と、本音がチラリ。

以上が、福島県対策本部とのやり取りでした。(もっと内容があったのですが、割愛しました)
何処が許可を出さないのでしょうね。
前回も保健所が保護しに行き、4頭を保護したニュースがあったが、我々が行けば1日に10頭以上は保護できるのに。
命は待ってはくれないのに。


ニュースで一時帰宅の画像を見たが、
まるでパフォーマンスだった。
防護服を身につけ、計測器で放射能を計測し、OKが出てバスから降りる。
震災後、原発事故後、関係者や私たちは、そのような事も計測器も持たずに圏内に入っていたし、
それほどの警備も制約もなかった。
なんで・・・今頃、完璧な防護で・・・。
最初からそうすればよかったのに・・・。

事故発生から2カ月が経ってからなら被爆の度合いは下っているのは、当然。
発生直後なら、今の数十倍以上で、危険度が増していて、もっと国民を怖がらせる結果と騒動が怖いからでしょ。

2万7千世帯の住民を、これから一時帰宅をさせるらしいが、お盆までに終わるのだろうか。
お年寄りには防護服は、きつい。
夏が来れば、倒れる人も出るだろうに。

一時帰宅よりも、
原発事故の収束の方が先決でしょう。
もう、第一原発は、収束しないのかもしれないな。


チェルノブイリのようにするなら、早くすればよいのに。
現実は、そうなっているのだから。

エネルギー政策も、やっと方向転換を考え始めた菅総理。
急にそう言われても、と電力会社からの反発の予想されるし、
ころころ変わるな。と企業も騒ぐだろう。
代替えエネルギーを自然に変えるとして、一足飛びにできるのだろうか。
またまた、国民の負担が増す事になりはしないか。


避難しろ、と言われて家や財産を捨てて避難し、仮設ハウスに当面、住むように、と言われて、
通勤するには不便で会社にも通えない場所へと誘導されていると紙面で見た。

いつも、ツケは弱者の国民だ。

選挙の時だけ、清き一票を頼むのに・・・。

もっと、怒ってもいいのでは。

直接、被害を受けていない私たちでさえ、怒っているのに。

黙っていたら、良いようにされている、な。

周りが騒いだら、やっと浜岡原発が停止。
やることなすこと、すべてが後手。

政治では論舌だが、国を動かす力はないな。
今のリーダーは。

動物愛護の世界も同じ。
本当の事を言っても、法改正には至らないし、利害関係人が法改正のメンバーであったりで、
いくら声を出しても、届かない。
いや、届いていても、聞かぬふり。

周りが騒いでも、いずれ静かになるまで、待とう。ということか。
根性のある、やる気のある人は、日本にはいないのか。

たった一つの小さな命を救うことさえも、できないのか。


試練だな。

神が与えた試練なら
乗越えられぬ試練は、ない。

から

耐えよう。


今日のワンコ
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広野町で保護 mix ♂




保護した後が大変な活動になります。
皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。

*義援金のお願い*
細々した要請のある物資は、こちらで購入して搬送致します。
御支援者様へのお手間を省くとともに、今現在必要であるものを素早く確実に現場へ運ぶ事を目的としております。
お振込先
郵便局:口座番号:14630-16534321
口座名義:特定非営利活動法人 動物愛護団体 ANGELS
       トクヒ)ドウブツアイゴダンタイエンジェルズ

滋賀銀行:今津支店・普通口座・番号:598577
口座名義:特定非営利活動法人 動物愛護団体ANGELS
       トクヒ)ドウブツアイゴダンタイ エンジェルズ

*お振込の際は、「命のリレー義援金」と明記して下さい。
  明記出来ない場合、メールにてお知らせくだされば幸いです。



統括が綴る「活動日誌」も併せてご覧ください。
http://teamangels.blog89.fc2.com/



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〒520−1651 滋賀県高島市今津町酒波1186-2
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コメント

国や地方公共団体がようやく動き出したのに、喜べない気持ちは何でしょうか。正直なところたぶん民間団体より機動力があると思えないからです。しかし、民間団体を入れないのなら、民間団体の成果よりずっと立派な成果を上げてほしいと思っています。しかも短期間で。順番にやっていったら最後の町の動物はどうなるのだ。行政がこれまで活動してきた民間愛護団体を入れないのは、無断で動物を連れ去った団体がある、保護動物を売却した団体がある、検問を強制的に突破した団体があるからだとか。何言ってるんですか。証拠を出しなさい。みそもくそも一緒にするんじゃない!と言いたくなりました。素人だって見ているんです。そして判断しているんです。
もし、万が一札幌に災害が起きたら民間の愛護団体に来てほしいです。津軽海峡という難関がありますが。。
行政が民間団体に協力を要請する、なんてことが今後もあり得るのでしょうか・・・。
本気で動物を助け出す気があるのなら、もうとっくに声をかけてるはずです。
本気で助ける気なんかないから、こんなテキトーなやり方で、とりあえず保護らしきことを
やってみせてるだけなんじゃないでしょうか。
エンジェルズならやれるのに・・・・もっと助けられるのに! 悔しいです。

でも、一時帰宅の際「ペットの連れ帰りは不可、保護はあす以降」、とニュースで言っていたのが、
今日何匹かは保護できたようなのでそれはとりあえずほっとしました。
放浪してる子や家畜はどうやって助けるのでしょうか。  行政に何か考えはあるのでしょうか・・・

とにかく、愛護団体を締め出してやる以上、福島県と環境省には責任を持って、
一匹残らず助けだしてほしいです。
これ以上時間を置いてから「やっぱり無理でした」とボランティアを入れても、
命はいつまでも待っていてはくれないということ、
政治家の方々や、お役所の方々は本当にわかっているのでしょうか。

あす以降の一時帰宅で、もっとたくさんの動物が助けだされますように。
血の通った、本気の救助活動を願うばかりです。
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