'11/5/10
「オノテツ」の歴史凝縮
尾道市の歴史研究グループ「尾道学研究会」は、かつて市中心部と御調町を結んだ尾道鉄道の歴史をまとめた史料集「タイムスリップ・レール…オノテツ」を出版した。
A4判、160ページ。鉄道史をはじめ、電車の写真や尾道鉄道元職員で研究会会員だった故前田六二(むつじ)さんの遺族から寄贈された制服の写真など約100点の史料を収めた。市民から募った思い出では、1946年に死者37人(広島県立文書館保管の会社資料)を出した脱線転覆事故に遭った乗客の証言も載せている。
研究会の天野安治会長(79)は「尾道鉄道の歴史がほぼすべて分かる一冊に仕上がった」と話す。
2千部発行。1890円。市内の書店で購入できる。研究会=電話080(5612)9108。
【写真説明】尾道鉄道の歴史を収めた史料集について説明する天野会長(左)とメンバーの林良司さん