松山市の裏金捻出疑惑を調査する委員会がきょう開かれ、「問題はなかった」とする市の調査報告について、調査不足という声が相次ぎ、独自に孫請け業者への聞き取りを行うかどうか検討に入りました。
松山市の調査委員会はきょうまでに、市に保管された書類や元請け、下請けへの聞き取りを通じて、今回の疑惑について「不正な金額の上乗せは確認できなかった」と結論付けました。
しかし、疑惑を証言している孫請け業者や、関与が取りざたされている市の元職員への聞き取りは行っていないため、委員からは「調査の範囲という部分でちょっと不足を感じる」。
「任意でそれなら聞かせてとどうして言えないのか。
市民感覚で聞けば済む話だ」といった。
疑問の声が相次ぎました。
また、裏金の原資とされた下請けから孫請けへ渡った2000万円について、元請け業者の弁護士が下請けに聞き取ったところ、「資金繰りに困っているので貸してほしいと言われ貸したもので、工事の前払い金ではない」と説明し、2000万円は1年7ヵ月後に返済されたということですが、これについても委員からは「1年半も2000万円の大金を下請けが孫請けに(貸すとは)不自然だ」と疑問視する声が上がりました。
委員会では、今後は孫請け業者などを呼んで独自の聞き取りをするかどうかなどを検討に入る事にしていて、次の会合までに各会派の意見を取りまとめる方針です。