浜岡原発停止で支援要請　中部電社長、経産相に

　中部電力の水野明久社長は１１日午後、海江田万里経済産業相と経産省で会談した。水野社長は、浜岡原発（静岡県御前崎市）の全面停止について「お客さま、地域の皆さま、株主に多大な影響を及ぼすことを懸念している。支援をしていただかないとなかなか難しい」と述べ、電力確保などに向け政府に支援を要請。これに対し、海江田経産相は「あらためて（要請を）しっかり確認したい」と応じた。

　中部電が政府による浜岡原発停止の要請を受諾した後、両者が会談するのは初めて。

　中部電はこれまで、浜岡原発を停止し、火力発電に代替することに伴う燃料費の増加に対し、負担の軽減などを求めていた。これに対して、海江田経産相は、要請があれば金融面などで積極的に支援を講じることや、地元自治体への交付金を減額しない方針を示している。