浜岡、12日停止作業で最終調整 中部電、4号機から中部電力は11日、政府の要請で全面停止を決めた浜岡原発(静岡県御前崎市)について、12日に停止作業を始める方向で最終調整を進めた。運転中の4、5号機のうち、規模の小さい4号機から着手し、停止後に5号機の作業に入る。週内に全面停止する見通し。 中部電は、代替電源となる火力発電を増強し、関西電力などの支援も受けて、電力の安定供給の維持を目指す。 停止作業では、開始から7、8時間で徐々に炉心の温度を下げて発電を止め、その後1日程度で安定した冷温停止の状態にする。 中部電の水野明久社長は11日午後、海江田万里経済産業相を訪ね、浜岡原発の停止に向けた段取りを報告した。電力確保や燃料費の負担増に政府の支援を求め、津波対策が完了すれば、運転を再開することもあらためて確認した。 水野社長は会談後、記者団に対し、停止作業について「最後の詰めをしている」と述べた。 浜岡原発は、東海地震の想定震源域に立地していることを理由に菅直人首相が6日、中部電に対して運転停止を要請。中部電は9日の取締役会で、要請を受諾していた。 【共同通信】
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