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【プロ野球】

岩隈1球に泣く エース対決敗れた

2011年5月11日 紙面から

◇日本ハム2−0楽天

 チームの勝利を信じ、体力が尽きるまで投げ続けた。楽天・岩隈は今季初登場となった地元で、ダルビッシュと投げ合ったが、最後までマウンドには立てなかった。9回2死一、二塁、田中賢に3球目のフォークを投げた直後に右肩を回すしぐさを繰り返し、大事を取って降板。地元ファンに白星を届けることができなかった。

 打線の援護はなく、失点は6回に中田に打たれた2ランだけ。「あの1球だけ。もったいない。悔しい? そりゃそうですよ」。星野監督も「私も悔しいが、岩隈はもっと悔やむよな」とエースの心中を察した。

 岩隈も地元ファンが勝利に沸く姿を間近で見たかった。試合前、4月の月間MVP受賞が発表された。5度目の受賞。4月は1完封を含む3勝の成績に「東北で頑張っている人たちがたくさんいる。その人たちから勇気をもらって投げた。みんなで勝ち取った賞です」と話し、賞金30万円は東日本大震災で両親を亡くした子どもたちへ支援金として寄託することを即決していたが、この日を勝利で飾れなかった。

 チームは今季最多の4連敗。5月は1勝7敗で借金も3に膨らんだ。気になる岩隈の肩の状態について、指揮官は試合直後、「(肩が)引っ掛かったみたい」と話したが、岩隈自身は「思ってたよりは良かった。明日のキャッチボールを見てどうなるか」。試合後も通常のアイシングで済ませ、帰り際に報道陣に囲まれると自ら腕を上下させた。離脱を避けられそうなのは救いだった。 (鶴田真也)

 

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