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【プロ野球】

ダル今季初完投 自己新15K

2011年5月11日 紙面から

楽天−日本ハム 8回裏2死二塁、鉄平を三振に仕留め雄たけびを上げるダルビッシュ=Kスタ宮城で(佐藤哲紀撮影)

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◇日本ハム2−0楽天

 9回、岩村をスライダーで空振り三振に仕留めると、日本ハム・ダルビッシュは足を大きく蹴り上げる歓喜のポーズを見せた。MAX155キロの直球と、切れ味鋭いスライダー、緩いカーブなどで自己最多の15奪三振。今季初完封を飾った。

 「いいピッチングを見せたいと思っていた。でも楽天も本拠地ですから勝っていいのかな、という気持ちもあって変な感じだった」。敵地のヒーローインタビュー。観衆を笑わせ拍手を浴びた。

 1回、いきなり楽天先頭・聖沢の打球を左足に受けたが、「しょっちゅう当たるから」とベンチから出るトレーナーを制し気合十分だった。そしてすぐにエンジン全開。2回の岩村に154キロ、嶋には155キロをマークするなど剛速球を連発。「真っすぐが良かったしスライダーの切れが良かった。ツーシームはあまり使う必要なかった」。136球の熱投。2桁奪三振は通算40度目で、史上8位タイの快挙もついてきた。

 宮城は、高校時代(東北高)を過ごした第2の故郷。前日仙台入りする際に被災地の惨状を刻んだ。「状況は分かりきっている。どうしていくのか。時間がかかりそうだと思った」。高校時代を過ごした場所で、特別な思いを抱いて投げた。

 岩隈との投げ合いは6度目。「引き締まりはする。普通よりね」と素っ気ないが、刺激を受けていたはず。これで3勝。2勝の岩隈に勝ち越した。

 梨田監督も「すごいね。ストレートは相手に速さを感じさせた。打球が当たっても投げたのは強さを感じた。エースらしい」。興奮気味にダルビッシュを絶賛していた。 

  (後藤慎一)

 

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