「楽天0‐2日本ハム」(10日、Kスタ)
最後の最後で自分を超えた。九回2死一、三塁。一発が出ればサヨナラ負けのピンチ。相手は岩村。1ボール2ストライク。日本ハム・ダルビッシュの投じた134キロスライダーが打者の懐をえぐった。バットが空を切り、ほえた。自己最多の15奪三振で今季初完封を飾った。
通算6度目の岩隈との投げ合い。一回、先頭・聖沢の打球が右足を直撃したが駆けつけたトレーナーを制した。二回には今季最速の155キロを記録。この日一番良かったというスライダーとのコンビネーションで、相手打者をほんろうした。
15奪三振については「楽な打者はいなかった。出来すぎ。そんなにうまくいくとは思わなかった。単純にスライダーのキレがメチャクチャ良かったんじゃないか」と分析。だが、8日のブルペン投球で腕の使い方を変えた成果は確かにあった。
東北高時代を過ごした仙台での今季初登板。東日本大震災の被災地でもあり「いい投球を見せたい半面、楽天の本拠地なんで勝っていいのかなと変な感じもあった」という。前日には被害の大きかった仙台空港から市街地へ向かうバスから惨状を目の当たりにした。
震災復興へ5000万円を寄付したが、父・ファルサさんは言う。「小学生のころ、中東で大地震があった時に200円を募金した。今回も気持ちは同じ」。仙台で見せた最高の投球。ダルビッシュの思いが詰まった136球だった。
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