米Microsoftは5月10日(現地時間)、ルクセンブルクのSkype Technologiesを買収することで合意に達したと発表した。買収総額は85億ドル。両社の取締役が承認しており、取引は年内に完了する見込み。
Microsoftにとって、約60億ドルを費やした2007年のオンライン広告ネットワークaQuantiveの買収を上回る大規模な取引となった。
買収完了後、Skypeの技術はXboxやKinect、Windows Phoneなどのデバイスをサポートし、MicrosoftはSkypeユーザーをLync、Outlook、Xbox Liveなどのコミュニティーに結び付ける。非Microsoftプラットフォームのクライアントのサポートも継続する。
SkypeはMicrosoftの新たな部門「Microsoft Skype Division」となり、同社のトニー・ベイツCEOは新部門の社長として、スティーブ・バルマーCEOの直属になる。
2010年の時点でのSkypeのユーザーは1億7000万人に上り、年間2070億分の音声およびビデオでの会話が同サービス上で行われたという。Skypeは2005年に米eBayが買収したが、2009年に独立し、2010年にはIPOを申請していた。
[佐藤由紀子,ITmedia]
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