韓国児童の自閉症有病率2.64%、欧米上回る

米エール大教授チーム、京畿道で全数調査

 韓国の児童の自閉症有病率が、欧米に比べはるかに高いとの研究結果が出た。有病率とは、ある時点、ある地域内の患者数をその地域の人口で割ったもの。

 米エール大学医学部児童研究センターのキム・ヨンシン教授チームによると、このほど京畿道のある地域の小学生5万5266人と保護者を対象に全数調査を実施した結果、自閉症の有病率は2.64%で、欧米の1.0%、日本の1.8%を上回った。研究陣は、医療記録や障害者名簿、特殊学校の記録に依存せず、全数調査を行ったのは、世界的に初の試みだとし、韓国では自閉症有病率に関する初めての調査に当たると説明している。

 調査対象地域の自閉症有病率が比較的高かったのは、各家庭を全数調査し、統計に反映されていない自閉症の児童を多く見つけたことも一因とみられる。そのため、この調査で韓国の児童が他国の児童に比べ自閉症を多く発症するとは見なし難い、と研究陣は分析している。

崔秀賢(チェ・スヒョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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