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3号機使用済み燃料プールの映像公開~東電
「東京電力」は10日、福島第一原子力発電所3号機の使用済み燃料プール内部の映像を初めて公開した。
映像は8日に撮影されたもので、水素爆発で飛び散ったがれきが大量に散乱している様子が映っている。東京電力がプールの水を分析したところ、放射性物質の濃度は先月に分析した2号機のプールと同程度で、運転中の原子炉の水の約1000倍だったという。高い濃度を計測したことについて、東京電力は、使用済み燃料プールの燃料棒は損傷しておらず、水素爆発で飛び散ったがれきに付着した放射性物質がプールの中に溶け出したためとみている。
一方、1号機の原子炉建屋の内部に10日午前、作業員9人が入り、約1時間かけて原子炉水位計の点検と調整を行った。作業では放射性物質を遮へいするマットを使用し、放射線量は一時間当たり約7ミリシーベルトだったという。1号機では、原子炉圧力容器を冷却するため外側の格納容器を水で満たす「水棺」作業をしており、計器が正常に働くようになれば、内部の状況を正確に把握できるようになる。
また、3号機は、今月に入り、原子炉圧力容器の温度の上昇が見られていた。このため、注入している水の一部が圧力容器に届いていない可能性があるとして、10日午後から圧力容器へ注水を行う配管を切り替える作業を行った。
さらに、東京電力は10日、新たに2種類のロボットを3号機の原子炉建屋周辺に送り込み、がれきの撤去や放射線量の測定などを行った。
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