長時間労働1位はメキシコ人、有償労働は日本人が最長=OECD
[パリ 12日 ロイター] 経済協力開発機構(OECD)が29カ国を対象に行った調査で、1日の労働時間が最も長いのはメキシコだったことが分かった。逆に最も短かったのはベルギー。日本は有償労働の時間が一番長かった。
メキシコ人の1日の労働時間は有償、無償(家事を含む)を合わせて平均10時間。ベルギーは7時間で他の大半の調査国の平均8時間を1時間下回った。
調査はOECD加盟26カ国と中国、インド、南アフリカの15─64歳を対象に、1日をどのように過ごすかを調べた。ただ、対象には仕事を引退した人や休暇中の人も含まれていることから、休暇制度の充実している国や定年年齢の低い国の平均労働時間は短くなる傾向がある。
最も労働時間の長かったメキシコでは、低賃金労働者が十分な休日もなく高齢になるまで働くことがある一方、労働時間の短かったベルギーでは一般的に年間数週間の休暇があり、60歳前後で引退している。
また、有償労働に限ると、日本が平均で1日6時間超と最も長く、韓国とメキシコが後に続いた。最も有償労働の時間が短かったのはデンマークで、1日4時間未満だった。
家事などの無償労働ではメキシコ人が1日3時間超と最長。最も少なかったのは韓国で1時間19分だった。無償労働のうち最大の比重を占めるのは料理で、最も時間が短かったのは米国の30分、最も長かったのはトルコで74分だった。
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