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中山忍、岩手・釜石避難所で炊き出し (2/2ページ)

2011.4.9 05:05
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中山忍、岩手・釜石避難所で炊き出し

炊き出しのため釜石市に滞在中の中山忍。崩壊し、がれきとなった家々を前に言葉を失った【フォト】

 7日午後11時32分。釜石市大平町にある公民館で寝ていた忍は恐怖で体が凍りついた。東日本大震災の余震は同市で震度6弱。驚いて飛び起きたスタッフの中には、慌てて外に飛び出そうとして公民館の障子を破ってしまった者もいたという。

 現地滞在中の忍はサンケイスポーツの取材に「怖かった…」と言葉少なに答えた。

 7日午前4時半にスタッフと車で都内を出発し、昼すぎに釜石市に到着。被災者が本当に必要なものを知るために白山小学校など市内4カ所の避難所を訪れた。町中で目にした光景に言葉を失ったといい「崩れそうな家の中で、おばあさんが洗濯ものを干していて…」と声をつまらせた。

 忍は昨年12月、ドラマのロケで岩手県花巻市を訪れた。スタッフのひとりが釜石市出身で、撮影後に同地をプライベートで訪問。親しくなった人々が津波で流されたと聞き胸を痛めていた。

 姉の美穂は自ら作詞し、夫でミュージシャンの辻仁成(51)が作曲した10年ぶりの新曲「I am with you(とおくはなれてても)」を「YouTube」にアップ。忍は「温かいものを食べてもらいたい」と炊き出しを考えたという。

 自分で献立を決めて食材の買い出しもした。秋田・横手市で両親が営むイタリア料理店「バルパサ・ポルテ」からシェフ2人を派遣してもらい、東京組と合わせて11人で現地入り。8日は釜石交流センターで中華丼やスープを調理し、白山小など避難所に届けた。

 「1日に2食しか食べられなかったり、物が全く行き渡っていない避難所があるし、ボランティアの方々が想像以上にくたびれ果てている」と現地入りして知った事実もあり、「避難所の格差を知って欲しいし、1日でも、1食(の準備時間)でもボランティアの方を休ませてあげたい」と訴えた。帰京する10日までに、真心を込め作った温かい料理計1000食を、被災者に振るまう予定だ。

(紙面から)



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