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【社会】

「浜岡停止」三重知事への連絡「お粗末」 

2011年5月10日 16時52分

 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の全面停止問題をめぐり、政府が7日、三重県の鈴木英敬知事に電話で説明した際、国の出先機関を介した上に県庁の警備員に知事への連絡を依頼するなどしたために5時間近く手間取っていたことが分かった。鈴木知事は「あまりにお粗末」と国に改善を求めた。

 知事によると、菅直人首相が浜岡原発の停止要請を発表した翌日の7日午後6時40分ごろ、海江田万里経済産業相から直接、知事の携帯電話に連絡があった。ところが知事の携帯電話にたどり着くまでに複数の人を介した。

 当日は国から連絡を受けた加藤洋一中部経済産業局長が午後1時50分ごろ、三重県庁の代表番号に電話したが、土曜日だったため警備員が対応。警備員から知事室長などを経て、鈴木知事が同2時半ごろに加藤局長に自身の携帯番号を伝えたが、海江田経産相から実際に電話が入ったのはそれから4時間以上後だった。

 国から知事への重要事項の伝達に数時間も要した形で、加藤局長は「鈴木知事は就任したばかりで電話番号を知らなかった」と釈明。

 鈴木知事は「有事の際の連絡体制を整備してほしいと大臣に伝えた」と話した。

 愛知県の大村秀章知事には7日午後2時ごろ、菅首相から携帯電話に連絡があり、岐阜県の古田肇知事にも同日夕、海江田経産相から連絡が入っていた。

(中日新聞)

 

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