ライフ【ユッケ食中毒】川崎コリアタウンの憂鬱 「店の衛生管理だけでは…」+(1/2ページ)(2011.5.10 23:59

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【ユッケ食中毒】
川崎コリアタウンの憂鬱 「店の衛生管理だけでは…」

2011.5.10 23:59 (1/2ページ)
焼き肉店が軒を連ねる川崎コリアタウン。ユッケなどの生食を自粛する店が増えている=10日、川崎市川崎区

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焼き肉店が軒を連ねる川崎コリアタウン。ユッケなどの生食を自粛する店が増えている=10日、川崎市川崎区

 ユッケ販売休止-。焼き肉店が立ち並び、「川崎コリアタウン」と呼ばれる川崎市川崎区の一角で、こんな張り紙が目立つ。焼き肉チェーン店「焼肉酒家(ざかや)えびす」で発生した集団食中毒事件を受け、生肉の提供を自粛する飲食店が増えている。背景には、飲食店側の衛生管理だけでは防止できないとの懸念もあるようだ。(今仲信博)

事件で注文減る

 コリアタウンと掲げた門をくぐると、焼き肉店などの飲食店が並ぶ。このエリアで営業する焼き肉レストラン「西の屋」では、ユッケとレバ刺しの提供を取りやめた。事件後、注文が入らなくなったためだ。

 調理長の若林徳松さん(58)は「その分、焼き物が出るので売り上げに影響はないが、ゴールデンウイークに向けて仕入れておいたユッケ用の肉を出せなくなった」と嘆く。

 同店では、仕入れた肉をすぐに冷凍して保管するなど衛生管理に注意を払っているという。それでも事件が起きる以前から、生肉の提供は毎年、菌が増殖しやすくなる梅雨ごろから5カ月間は休止していた。事件を受け、若林さんは「来年、ユッケを出せるかどうか、様子を見て判断したい」と再開に慎重だ。

危険冒してまで

 川崎市などで5店舗を展開する焼き肉レストラン「東天閣」では今月4日、ユッケをメニューから外した。事件後も注文はあったが、子供に食べさせる家族連れ客もおり、安全を考えて判断した。ユッケは人気メニューで、コリアタウンの店では月700~800食を提供していた。メニューにないと分かると、帰ってしまう客もいるという。

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